
| 初心者のためのディベート講座
しかし、その内容やルールはほとんど知られていないようです。 そんなディベートをもっとたくさんの人に知ってもらうため、 ディベートの基本、試合の要点などをまとめてみました。 これを読んで、ディベートを楽しむ人が増えてくれることを楽しみにしています。
<この講座のコンセプト>
1.初心者ディベーターに向けて 私が四日市高校ディベート部でディベートに出会ってから、約5年が経ちました(2005年現在)。現在では大学でディベートを続けており、時にジャッジなどもさせていただいています。そうしてディベートに関わってきて感じるのは、なかなかディベートが広がっていない現状、またその原因としてディベートの方法について指導を受ける機会が偏っているというということです。 もちろん、そうした情報はネット上にも存在はします(例えば、ディベート甲子園OBで、大学ではESSで英語ディベートをしている関さんのHPなど)。また、ディベートについて書かれた書籍もたくさんあります。しかし、中高生向けに網羅的にやるべきことを紹介した情報は、(特に日本語では)あまり存在しないようにも感じます。おそらく、中高生のチームでは先輩や各支部のスタッフが指導してくれたり、練習試合で講評をもらう機会があるからだと思います。 ですが、そうした機会に乏しいチームがあることも否定できない事実だと思います。四日市高校も、創部当初は試行錯誤を繰り返していました。東海支部の方々に指導を受け、なんとか全国大会に出場するレベルには達しましたが、部員数の少なさなどから、安定して技術を伝えていくことは難しいです。この、ディベート指導のほとんどが口伝に頼っているという現状がある限り、ディベート参入への障壁は高いままなのではないかと思うわけです。 この現状を何とかする一助になればというのが、この講座の目的です。ですから、まずはディベートを全く知らない人を想定して、ディベート用語などを一から説明していくことを目標としていきたいと思っています。ただ、現状としてディベートマニアと呼ぶに相応しい中高生がいるのもまた事実で、大学ディベートをやる身としては、そうした意欲ある人々にも頑張ってほしいと思っているので、僕の知る範囲で、少し発展的な内容もご紹介できればと思っています。 なお、このHPは四日市高校のものですから、一応は対象を中高生にしています(ですから、1立論形式のアカデミックディベートを想定しています)が、基本的な内容については一般のディベートに通用すると思います。また、講座の中では、少なからず英語の用語が出てきますが、これはディベートをしていく上でやはり英語の用語を避けて通ることはできない現実があるからです。ちなみに、この講座の筆者は日本語ディベートしか経験していません。 2.ディベートを知らない人に向けて 世間では「ディベート=口ゲンカ」のようなイメージが少なからず存在します。ディベートという言葉はかなり浸透してきているように感じますが、それが実際のところどのようなものか、ご存知の方は少ないかと思います。特に、学生が行っている競技ディベートについては、中身の認知度は相当に低いでしょう。 この講座では、ディベートを全く知らない人、ディベートをやってみる気は特にないという人にも、ディベートがどのような競技なのかを知ってもらえるような内容を意識していきたいと考えています。多くの人がディベートを知り、その中で関わってみたいと考える人が増えれば幸いです。 <講座の読み方> 目次から、参考にしたい項目に飛んでください。「本論」とあるのが、基本的な内容(主に初心者の方を対象としたトピック)です。最初から順番に読んでいってもらえば、ディベートの試合に至るまでに必要なことがだいたい分かると思います。本論の中でも、少し高度な内容が出てくる場合がありますが、そうした場合は極力注意書きや詳細な説明をしていきます。「発展編」とあるのは、やや高度な内容や、実践的な内容から少し離れたディベート理論に属するトピックです。筆者もまだまだ理解しきれていない内容なので、まあそんな議論もあるのかという程度に思っていただければ結構です。初心者の方は読まなくて結構ですし、読んで意味不明だと感じたとしても、気にしないで下さい。 講座では、実践的な内容となるように、参考としてモデルディベートの原稿などを用いながら、まずは試合に必要な知識・技術を一通り説明していく予定です。ディベートに初めてチャレンジするという方は、まずは本論の内容を一通り読んでみてください。その後で、もし質問などありましたら、上にあるとおり掲示板やメールでお知らせください。 <注意事項> この講座の作者はディベート経験5年ほどの人間であり、その内容が絶対的に正しいなんてことはありえません。ここに書かれている内容は、あくまでも「作者の経験談」に基づくものであるとお考えいただければ幸いです。ディベートで相手を説得する方法に答えはない(より効率的であるかどうかだけが問題です)ので、読んでみて使えそうだと思ったところを参考にしていく形で活用していただければと思っています。 あと、この講座はリンクフリーです。他のところで引用していただくのも、内容を改変しないのであれば自由にしていただいて結構です(ご一報いただけるとうれしいです)。また、内容についてご意見・ご感想・質問などあれば、当HPの掲示板か、管理人宛にメールをいただければお答えいたします。特に、内容への批判については、個人的にも勉強になりますので、是非お願いします。 <講座目次> *リンクのない部分は、未完成です。 【1】 ディベートを始める前に 〜ディベートとは?〜 この章では、そもそもディベートとはどういったものを指すのかという疑問に対してお答えします。ディベートといってもいろいろな種類があるのですが、そうした広い意味でのディベートについて考えてみた後、この講座で扱うアカデミック形式の競技ディベートに話題を絞ってその魅力を簡単に説明し、ディベートの流れやルールについてご紹介します。そして最後に、ディベートをするために必要な「フローシート」の書き方について説明します。 本論:ディベートとは何か/ディベートの意義/ディベートの流れ/基本的なルール/フローシートの書き方 発展編:ディベートの枠組 【2】 議論構築の基本 この章では、ディベートで要求される議論の作り方について基本的な部分を説明します。まず最も重要な「証明」という考え方について紹介した後、実際にディベートの中でどんな議論が出てくるのかについて触れながら、どうやって議論を証明し、作り上げていくのかについての基礎的な知識を説明していきます。特に、中高生が展開するディベートで盲点となりやすい「メリット・デメリットはどうやってできているのか」という部分を説明しています。 本論:議論と証明/ディベートにおける議論の作り方/証拠資料 【3】 ディベートの準備 〜T:リサーチ〜 この章では、大会に向けた準備の第一歩として、議論を作る材料となる証拠資料の集め方・まとめ方について説明します。ディベートでは準備が非常に重要ですが、その効率的な方法を知ることで、試合に向けた負担がずいぶん楽になると思います。 本論:なぜリサーチをするのか/資料を集める/資料を読む/資料を編集する 【4】 ディベートの準備 〜U:議論の構築・練習〜 この章では、いよいよディベートの試合に向けた議論の作り方を説明します。最初に、議論を作る上で必要になることを簡単に見ていった後で、議論の構想を練る方法を紹介します。その後で、自分たちの主張をまとめた立論や、相手の議論に対抗するための反駁をどうやって作っていけばいいのかを、実際の例を用いながら、作業の順を追って説明していきます。最後に、試合に向けた練習方法について簡単に紹介します。 本論:議論作りの下準備/メリット・デメリットの作り方/反駁の作り方/反駁原稿の整理/試合前の練習方法 発展編:論題充当性/カウンタープラン/その他の特別な議論/2立論形式の議論構築 【5】 試合でのスピーチ この章では、実際の試合でどのようにスピーチすればよいのかを説明します。試合に際しての基本的なマナーを紹介した後、各ステージのスピーチで注意することについて説明していきます。効果的なスピーチの方法についても、簡単ではありますが紹介してあります。それに関連して、反駁について4章で取り上げたよりも高度な内容を説明しています。 本論:試合のマナー/立論の要点/質疑の要点/第一反駁の要点/第二反駁の要点 発展編:ジャッジはどうやって試合を判定するのか/2立論形式のスピーチ 【6】 その他のテクニックetc 以上の内容で講座本編は終わりなのですが、ここでは筆者が特に考えることや、試合の模擬原稿、ディベートの技術・方法についてなど、上記の章立てに関係ないものを随時紹介していきます。 ディベートテキストのダウンロード(Yahooブリーフケースに飛びます) この講座を作成した管理人が作成したテキストです。公開ページの関係上一応四日市高校ディベート部を著作権者としていますが、実質は管理人が勝手に作ったものですので、何かございましたら管理人まで連絡ください。 *いずれのテキストについても、出典を記していただければ非営利での再配布は自由です。改変については、管理人までご連絡いただければ対応いたします。 <公開テキスト目録> How To Debate:完全な初心者向けに作られており、本講座の1〜3章までの内容にあたる部分と、試合についての簡単な説明があります。A4で本編が全30ページの分量です。 Strategic Constructive & Rebuttal Speech:ある程度のディベート経験を前提として、ディベートで最も重要だと考える戦略についての記述を中心に、立論と反駁の作成及びスピーチについて説明しています。まだあまりまとまっていない感もありますが・・・。A4で本編が全68ページの分量です。 トップページに戻る |